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ピアニカを使って発話練習

場面緘黙の子供を学校で喋らせるためにどうしたら良いのかというのが
親である私の一番知りたい事なのですが
医療関係者の誰に聞いても、「焦らず待て」というだけで
アドバイスは全く出て来ません。

 

焦らず待つのはいいのですが、
アドバイス通りに待ってみて、
「その時」がやってきた時に、
親がどう動いたらいいかがわからないから
その時どうしたら?を聞いておきたいのですが
全員にお茶を濁されるので
知らないなら知らないと言ってくれる方が余程スッキリするのにと思います。

 

焦らず待てと言われも、
Twitterで場面緘黙の人をフォローすると
高校生や、社会人になっても場面緘黙が治らない人たちの
悲痛な心の叫び声が聞こえて来ます。

焦らず待っても、治らないケースも多々あることがわかります。

 

うちの娘は小学校二年生、低学年なので
まだまだ自我の発達に乏しい年齢ですが
これが、高学年にもなってくると、
もっと別の事を考え始めてしまって
ますます喋れなくなるのだろうと思います。

 ただ待っているなんて、時間を無駄に浪費するばかりです。

 

考えてみれば、
うちの娘が異常な人見知り状態だった生後10カ月の頃、
それを心配して私が相談した人の全員が
「そんなのは今だけだから心配しなくていい」と言いました。

 

所詮、他人は、
自分が相談されたその一瞬を言い逃れるための言葉しか発してくれません。

 

当事者が、24時間困り続けている事を全く理解せずに
「大丈夫」
「心配ない」
「焦らず待て」
と言う人たちは、当事者の苦しみが全くわからないのだろうと思いますし

そもそも、人間なんてそれぞれが悩みを抱えているのだから
第一優先は、自分の困り感を解消することであり、
他人のために親身になるなんてことが
できない人が多いんだろうなぁーと思います。

自分の身にふりかかった
「アドバイスを下さい」という火の粉を
「様子を見ましょう」という定型文で華麗に振り払って
あとは、本人や時間が解決するのを待ち
報告があったら
「よかったですね」とニッコリ笑えば
それで済むと思っているのかもしれませんね。

 

私が期待しているのは、
具体的に発話させる方法を教えてもらうことなのですが
医療関係者の多くは、
愚痴を聞いてやれば満足するだろうと
思っていそうなところがあって話が伝わりません。

 

さて、こちらは当事者なので、
具体的に、
自分の困り感を解消する方法を考えて行かなければいけません。

 

問題は、「どうやったら、家以外で発話できるか」ということです。

 

うちの娘には、友達や先生と話をしたいという希望があります。
話をしたくないと言うなら、無理に話させる必要はないと思いますが
話したいのですから、なんとかしてあげたいです。

場面緘黙の本に書いてあったアドバイスの一つに、
笛を吹くなどして、声以外の音を出す方法が提案されていました。

 

学校では、パントマイムのように全く声を出さないので
笛を吹くというのは良い方法だなと思いました。

ところが、うちの娘は、
年長児の時に通った療育の園での音楽療法も完全に拒否し
音楽は大嫌いだったのです。

もちろん、笛を吹くなんて断固拒否という姿勢でした。

なので、ピアニカはどうかと話してみたのですが
ピアニカも、とんでもないという雰囲気でした。

 

ところが、ひょんなことから、娘がピアノに興味を示し、
「チューリップ」の曲を弾くことができるようになりました。

家に遊びに来た友達が、ピアノで曲を弾いていたのを見て
弾いてみたい気持ちになったようです。

チューリップが弾けるようになったので、
娘に、「学校にピアニカを持って行って練習しない?」と話してみました。

娘は算数が大嫌いなので、

「算数をするより、ピアニカのほうが良くない?」と話しました。

 

すると、思いがけずOKが出たので、学校にピアニカを持って行きました。

 

でも、学校で「さあ、ピアニカを吹きなさい!」と言っても
吹けるわけがありません。

最初は、私が、チューリップを弾いて見せました。

次に、私が弾くから、娘には息を吹いてもらいました。

その次に、私が息を吹き、娘に弾いてもらいました。

 

分担作業であれば、娘一人が音を出していることにはならないので
音を出すことにも抵抗が少なかったようです。

この時、息を入れるタイミングをわざと失敗して
音が出ないところを作りました。

娘が、自分の思う通りに音が出ないとイラついたようなので

 

「ピアニカは、自分で息を入れてタイミングをとるものだもん!
自分でやらないと上手にできないよ!」

こう言ったら、ピアニカの吹き口をパッと取られて
娘が自分で息を入れ、鍵盤を弾きました。

 

いきなり「ピアニカを吹け」はハードルが高いので
分担作業から、ステップを上げていくことに成功しました。

これで、ピアニカのように、息を入れて鍵盤を叩くと
「あ・い・う・え・お」の音が出る楽器があれば
学校で他の人とコミュニケーションを取ることができるのになぁーと思いました。

 

さて、学校で言葉ではない音を出すことには成功しましたが
これを、実際に言葉を話す事にどうやって繋げていけばいいのでしょう?

まだまだ、暗中模索が続きます。

 

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